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バタヤン永遠なり、、、女の涙、、、

2013/6/27

明日で上映が終わってしまう、見ておきたい映画が数本。悩みまくって選んだ1本が「オース!バタヤン」。
今年、94歳で亡くなられたばかりの田端義夫さん、通称「バタヤン」のドキュメンタリーである。昔から彼には、アメリカンルーツミュージックにも通じるスピリットを感じていたし、「声を作らず喋るような<地声>で歌う」姿勢にも共感し、実際僕もそのように心がけて来た。
また、戦前の歌手が昭和40年〜50年あたりで消えて行ったのに対し、彼は沖縄の島唄「十九の春」で復活を遂げるあたりにも、勝手に縁を感じていたのである。僕も30代後半で、現地で生で触れた島唄が呼び水となり、新しい音楽の地平に立てたのだ。
はたして、すでにスクリーンの中だけでしか会えないバタヤンは、燦然と歌い、ギターを弾き、エロ話を連発。まったくスゲエじいさまである。エクセレント。やり残したことなどないのではないか。

その後、バタヤンの余韻さめやらず、マイカルワーナーで、もうひとつ気になっていた作品「グランドマスター」を見る。
ブルース・リーの詠春拳の師「葉問(イップ・マン)」の半生を描いた作。イップ・マン役を演じたトニー・レオンも、もう一人の主役である女武術家・ルオメイ役のチャン・ツィイーも、この映画のため数年間武術訓練を受けており、なかなかによくできたアクションシーンだったが、武術家としての僕の目が肥えてきているのか、やはり映画の中の格闘でしかなく、その部分は期待はずれ。
しかし、これは僕が悪い。
「グランドマスター」はカンフー映画にあらず。「純愛映画」として見るべきだったのだ。後半、ルオメイがイップ・マンに10数年間抱いていた恋心を打ち明けたあと、長い沈黙があって、すっと涙を流すシーンは、これまで見た映画の中で最高に美しい「女の涙」であった。これを見る、いや「拝む」だけでも見る価値のある一本である!
そうそう、この映画の上映前、宮崎駿の最新作「風立ちぬ」の予告編が流れた。それもたっぷり4分も。正直、グランドマスターよりこっちのほうが圧倒的に迫力あった。来月公開の本編が待ちどおしい。

写真:掃除していたら出て来た、写真家ピーター・ビアードの評伝を10数年ぶりに読み返している。彼は、自身の日記に写真コラージュやドローイングを施して美術作品の粋に高めている「ダイアリスト」でもある。僕がブログを10年間ほぼ1日も休まず書き綴っているのは彼の影響だ。
ピー2
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三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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