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「クロニクルをめぐる冒険」はつづく

2015/8/20 木曜日

怒濤の執筆地獄2日目。

夕方、道場にてYくん指導。文字通り、手取り足取り。3歩進んで2歩下がる。一緒に頑張りますとも。

広島土砂災害から1年。
小学校時代、所属していたサッカー部の顧問だったS先生も被災され奥さまが亡くなられ、中学で同級生だったIも奥さんと共に土砂に埋まった。
言いたいことがあるのだが、頭がまとまらない。
ただひとつ、今年は僕の表現がまったく新しい別次元へと羽化を試みる元年となる。その時、死や戦争、人の残虐性などもテーマに加わる気がする。
というか、数日前から再三書いているように、30年前に出された村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」を初めて読み、そのタイムリーさに戦慄すらおぼえるのである。
読み始めたのが、先月末、東京に向かう新幹線の中。
「次は品川です」との車内アナウンスが流れたタイミングで読んでいたのが、主人公が加納クレタなる女に「品川駅前のパシフィックホテル」で待ち合わせたいと持ちかけられるくだり。
3日後、帰りの新幹線。乗ってすぐ「終点は広島です」の車内アナウンスに完璧にシンクロして、今度は、主人公が広島に住む間宮徳太郎から届いた手紙を読むシーンだよ。
いやぁ、さすがにゾクッとしたね。
レイモンド・チャンドラーの小説の主人公「フィリップ・マーロウ」が、依頼を受けた事件の調査のためにあちこち動くたび(彼は探偵)、それまでかろうじて均衡を保っていた人間関係がほころび始め、徐々に崩壊するように、チャンドラーから多大な影響を受けているのであろう村上春樹の描く主人公も、化学反応でいうこところの触媒的な働きをする。こういう輩とは正直、距離を置きたいのだが、僕もすでに巻き込まれているのかもしれない。なにが「やれやれ」だ(村上春樹の主人公の口癖)。
ちなみに、「ねじまき鳥クロニクル」を手にしたきっかけは、椎名さんのオリジナル「ねじまき鳥」のストーリーテリングを作る参考資料にするつもりだったのが、椎名さんから「曲の合間にティンホイッスルでソロを吹きなさいね」と宿題を与えられ、浮かんだフレーズは「クロニクル」のほうの影響が強かったのだと、今頃気づく私。
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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