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言葉が拓く地平

2015/8/16 日曜日

終日、執筆&企画。

10日ほど前「ライブジューク」で「真夏の夜のピアノ島。」をやったわけであるが、この中で椎名さんの「ねじまき鳥」にどういったストーリーテリングを付加するか、一応参考になるかもと、事前に村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル/第一部」を買って読んでみた(古本屋で1円!)。
村上春樹作品は高校3年でデビュー作の「風の歌を聴け」に出会って一時ハマり、「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」「ノルウェイの森」と読み続け「ダンス・ダンス・ダンス」で興味が失せた。
あまりにも些細なことに注意を向け過ぎる主人公の「堂々巡り」的な世界感がどうでもよく思えて来たからだ。
この後、「国境の南、太陽の西(未読)」があり、そして「ねじまき鳥」が出るのだが、「ねじまき」は登場人物が多いうえ、しかも全員理解不能な変人なせいか展開がスリリングで意外と楽しめた。
で、やっぱりこの人はレイモンド・チャンドラーの影響を色濃く受けているんだなと。
結局、ストーリーテリングのモチーフにしたのは椎名さんから聴いた、東京の友人夫婦のエピソードにしたけど、暴力や戦争というテーマに果敢に斬り込んだ意欲作(だと推測する)「ねじまき鳥」を、このタイミングで手にしたのは、きな臭さが蔓延して来た今の時代の空気とも妙に符合し、やたら感慨深いのだ。
今回の「ハルコマサコ」は、文句無しに新しい地平を拓いた。
ストーリーテリングと音楽の融合は、ミュージシャンとして、というより、「執筆表現者」として思いついたスタイル。
やはり言葉や文字は面白い。メロディに支配されていないだけ、ある部分、音楽より自由で、時代への適応力も高い。
村上春樹さんのような割と安定して支持され続けた世界的小説家ですら、僕みたいな者に「昔の方が良かった」と言われたりするのだから、臆することなく、これからもいろいろと試してみたい。
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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