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マーケットを間違ってはいないか

2014/7/19 土曜日

7時頃目が覚め、まだ時間あるなと横になったら昼まで爆睡してしまう。

この一カ月で広告デザイン屋からマーケティング・コンサルへの引越しはうまくいった。もちろんこれまでのスキルも充分活かせるはずだ。

企業や個人事業者のお困りごとを年平均50ほどヒアリングするなかで見えてきたのは、彼らがビジネスの「うり」にしているものの多くが、ユーザーから見た場合「欲しいもの」になっていないことだ。
売りたい側(あるいは売れたい本人)と、買いたい側の思いのズレ。あるいはタイミングのズレ。
老舗やプロフェッショナルと言われているベテランほど、案外ここが見えなくなっているケースがある。
提供するものにどんなに思い入れがあっても、市場ニーズが無ければさっさと捨てましょう。ニッチ狙いであるならなおさらだ。

マーケティングコンサル業界のパンク野郎、ダン・ケネディのいう、3Mの原則「マーケット(市場はどこで顧客は誰か)」「メッセージ(どのように伝えるか)」「メディア(なにを使ってメッセージするか)」をよく見ると、心の底からタマゲることに、この中に「商品やサービス」は含まれていないのだ。以前僕が重視していた「まずブランディングありき」の発想も「非効率だ」と容赦ない。

最初のM「誰に売るのか」をまず考え、それからサービスや商品を考える。
実際、お困りごとを抱えている事業者のマーケティング案件を請ける際に実施する事前ヒアリングで、クライアントに「あなたが狙いたい顧客はどんな人々ですか?」と訊ねると、たいてい、キョトンとされる。
「考えたことも無かった」と。「良いものつくれば、必ず売れる」という間違った信仰に固執するあまり、市場や客が見えなくなっているのだ。
「こだわり」は、あとまわしでいい。むしろ多くの人は売る側の常套句である「こだわり」には完全に食傷気味でウンザリしていることは知っておいたほうがいい。
それよりマーケットで「どう見られているか」に意識を向け「どのように見られたいか」に思いを巡らせる。これが起点だ。

個人戦のアートや音楽も同じと思っている。
才能とテクニックが同程度なのに、売れてるアーティストとそうでないアーティストが存在する理由がここにある。
誰に、どんなシーンでどのように楽しんでもらいたいか。
売値は適切か。安っぽく見られているのは致命的だ。
駄菓子屋や夜店、見世物小屋、旅芸人的なポジションでは、いくらその世界が「本人の好み」でも、安定して報酬を思い通り得るのは永遠に無理であることくらい、誰でもわかるだろう。マーケットを間違っている。
仕事の本数を増やすのにも限界がある。体はひとつ。疲労は蓄積されるばかり。

このループから脱するには価値を高め、価格をあげる工夫をする。相場など思いっきり無視していい。
また、売れない市場にいると気付いたなら、すみやかに売れる市場へ移動することも必要になる。
「どんな商品なら喜んでもらえるか」も徹底的に考えるクセをつける。アイデアをパッケージ化する段になって、はじめてブランディングが必要となる。
慣れ親しんだやり方も定期的に見直そう。
アメリカの著名マーケッターがイヤミなことを言っている。
「自分の活動に関わっている近しい人物を5人あげろ。その5人とアナタは、身を置いている市場、客層、年収、ファッション、言葉遣い、そして向上心のレベルも、見事なまでに似たり寄ったりだろう」。
心当たりは無いだろうか。

どっちが良い悪いのハナシではない。
自分の人生、どうありたいか、限られた時間の中で選べるのはアナタだけだ。
心配せずとも世の中は、あなたがどんな人間か、あなたが気にするほど関心はない。
まずいと思ったら、いつでも何度でもやりなおせばいい。
問題は気付いても、今のスタイルに慣れ過ぎてしまって新しい行動が起こせない人があまりにも多いということだ。
それはプロとは呼べない。「ただ自分の好きなようにやりたいだけ」なら、趣味として割り切るべきだ。
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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