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プロの現場、、、フロントとバックコーラスを隔てるもの、、、

2014/2/12 水曜日

午前中、RCCにて、某レギュラー番組のナレーション収録。
と、収録前、ADのHさんから、サザエさんの磯野波平役で知られる永井一郎さんの最後の収録(ドキュメンタリー番組)が、このスタジオで行われたことを知って驚く。
僕が現在担当している「おじいさんの声」のオファーがあった昨年春、永井さんの声のあたたかなイントネーションを研究し、参考にして収録に挑んだから、これもなにかの縁のように勝手に思ってしまう。
そんなわけで、本日はさらに魂込めてナレーションをやらせてもらった。

しかし、振り返れば面白い。
ライブに来た複数人から「キミの歌は迫力はあるけど、言葉がはっきり聴き取れない」との指摘を受け、アナウンススクールへ通いはじめたのが26歳。それがなければ、広告業界にもナレーション業界にも入らず、音楽も今のようないい流れでやってはいられなかった気がする。

昨夜、サロンシネマで長編ドキュメンタリー「バックコーラスの歌姫たち」を見てグッときたのだが(ミュージシャン必見です)、映画の中で、フロントに立てる者とバックコーラスの差を聞かれ、スプリングスティーンやスティングは「運」という言葉を何度も口にした。これは彼らのバックコーラスに対する畏敬の念、気遣いから出た言葉ではなかろうか。フロントに立つ者=スターには、「なって当然」という強い自負と臨場感があるはずだ。それが技術を越えるのだと思う。けっして「運」だけで語られるもんじゃなかろう。
さらにいえば、自分の表現を客観的に見つめることができ、そこから察知した価値観の差を乗り越えるべくプライドを捨ててでも、予想外の工夫をすることをいとわぬ者。
技術もある、センスもいい。けど、そこからが本当の勝負なのだ。どっちが良い悪いじゃなく。

写真:この収録スタジオで、同じヘッドフォン、同じマイク、同じカフを使って永井さんは語り、その夜、市内にある宿泊先のホテルで亡くなられたのだ。現在、広島で30分のレギュラー番組を担当している局アナ以外のナレーターは古参のTさんと僕だけだろう。簡単にできる仕事ではない。もっとプロ意識と感謝の気持ちを一層強く持って臨みたい。
写真
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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