現代アートの役割
2014/1/12 日曜日
昼過ぎ、広島市現代美術館で開催中の「フランシス・アリス展」へ。
建築家から美術家へ転身した彼の表現の根幹にあるのは「具体的行為」。ヨーロッパとアメリカを隔てるジブラルタル海峡を「人間の橋」 で繋いでみようと2つの大陸双方のビーチから子供達にぎりぎりまで歩かせるプロジェクトほか、1日中、大きな氷の塊を小さくなるまで押し続けたり、竜巻の中に飛び込んでみたりする、本人による体当たりライブ映像も興味深かった。
よく「現代アートはさっぱりわからん」と言う声を耳にするけど、わかろうとしてわかるものではない。先入観や固定観念、自分自身のプロフィールを極力脱ぎ去った上で、波間にポッカリ体を浮かべるようにリラックスして「ただ感じる」がよろしい。特に今回のフランシス・アリスは「理解」という行為を粉みじんに粉砕する。
カメラを手に竜巻に突進し、砂の渦に撹拌され叩き付けられる彼は、どうしたって賢い人には見えず現代のドン・キホーテといったところだが、そのスピード感が粋だ。心より尊敬する。
写真:美術館前の垂れ幕は「ジブラルタル海峡を繋ぐプロジェクト」。子供達が手に持っているのはスリッパやサンダルで作った帆船。

昼過ぎ、広島市現代美術館で開催中の「フランシス・アリス展」へ。
建築家から美術家へ転身した彼の表現の根幹にあるのは「具体的行為」。ヨーロッパとアメリカを隔てるジブラルタル海峡を「人間の橋」 で繋いでみようと2つの大陸双方のビーチから子供達にぎりぎりまで歩かせるプロジェクトほか、1日中、大きな氷の塊を小さくなるまで押し続けたり、竜巻の中に飛び込んでみたりする、本人による体当たりライブ映像も興味深かった。
よく「現代アートはさっぱりわからん」と言う声を耳にするけど、わかろうとしてわかるものではない。先入観や固定観念、自分自身のプロフィールを極力脱ぎ去った上で、波間にポッカリ体を浮かべるようにリラックスして「ただ感じる」がよろしい。特に今回のフランシス・アリスは「理解」という行為を粉みじんに粉砕する。
カメラを手に竜巻に突進し、砂の渦に撹拌され叩き付けられる彼は、どうしたって賢い人には見えず現代のドン・キホーテといったところだが、そのスピード感が粋だ。心より尊敬する。
写真:美術館前の垂れ幕は「ジブラルタル海峡を繋ぐプロジェクト」。子供達が手に持っているのはスリッパやサンダルで作った帆船。

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