fc2ブログ

超限戦

2020/8/14(金)

毎年この季節になるとヒロシマやナガサキなどから
「核なき未来へ」との祈りが、世界へ向け発せられる。
もちろん私も想いを送る。
が、ここで疑問が出てくる。
はたして今、核兵器を実際に使おうとする国はあるのか。
使ったら、その国も無事ではない。
核を撃ち込まれた国と同程度どころか、それ以上の報復を受けるだろうし
ヘタしたら地球滅亡だ。
そうならなかったとしても国家としての信頼を失い
経済も成り立たなくなり孤立する。
75年前とは違い、絶対に「一人勝ち」できないのが核戦争なのである。
その意味で、核は持っていても、ますます使えなくなっているのが現代だ。
では、これからはどんな戦争になっていくのか。
そんな私の長年の問いに、完璧に答えてくれたのが
中国の現役将校2名によって書かれた「超限戦」である。
超限戦とは彼らの造語であり「すべての境界と限度を超越した戦争」を指す。
もはや、
金儲けにならないことは誰もやらんのだ。
勝利を得る最も費用対効果の高い方法は、殺傷ではなくコントロールであるとの
新しい定義に基づき
兵器ですらないようなモノや情報など、あらゆるものが兵器と化す、と。
サイバーテロや経済制裁、ヘッジファンド、ハイテク技術スパイがそうだし、
新型コロナウイルスも、もしも意図して人為的に撒かれたものなら
かなり有効な超限戦といえるだろう。
戦争のない世界を本気で希求し、そのためのアクションを探るなら
時代遅れになりつつある「核なき未来」というスローガンから
一旦離れる必要がある。
そういうことにも気付かせてくれた一冊だ。
IMG_1950.jpg
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR