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世阿弥が説いた「守破離」

2020/8/3(月)

本日より、能の教室へ復帰。実に8ヶ月ぶり。
で、あらためて思ったこと。
日本の伝統芸能の習得プログラムは、なかなかにすごいシステムだなと。
観世流の能の謡(うたい)の場合、初心者は
「観世流初心読本」からスタートする。
これは上中下巻に分かれており、稽古では、お師匠さんの手本の謡いを
そっくりそのまま模倣する。
「独自の解釈による発声」や「自分っぽい謡い回し」など入り込む余地はない。
ただただ、マネる。ひらすらに。
するとなにがおこるか。
初心者である私が言うのもなんだが、言語で説明不可能な「気配」のようなものが
少しづつ「聴こえ」はじめるのだ。
時間はかかるし、一見不効率とも思えるこのやり方こそ
すべての物事の習得に精通する奥義ではないか。

そこで、思い出したのが
星野リゾートを率いる星野佳路氏の実践している「教科書通りの経営」である。
旅館&ホテル業界の寵児である彼の手法は、オリジナルと思っている人が多いが
実は、ちゃんと古典的経営テキストがあり、
そこで紹介されている手法に忠実に従っているのだ。
それは「理論をつまみ食いせず100%やる」という徹底ぶり。
もちろん、テキスト通りにやってもうまくいかないときは度々起こる。
それでも彼は
「理解が不十分で、取り組みが徹底されていないに違いない」と
ひるむことなく実践を継続し、その姿勢を社員にも推奨しているという。
伝統芸能も、私が指導している武術やマーケティングも同じ。
そのブレのない、果てしなく地味な修練の先に、
ふいに「自分らしさ」あるいは「自分ならでは」の表現が現出する、、、。
観世流の開祖、世阿弥が説いた「守破離」も
こういうことを伝えているのかもなと。
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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