そして無菌室は「虎の穴」と化した
2020/6/19(金)
私の半年に及んだ闘病生活を時系列で振り合えるシリーズ、その8。
「治療プログラムには100%従いつつも
受け身になりすぎないための闘病スタイル:episode8」
〜そして無菌室は「虎の穴(※)」と化した〜
※「虎の穴」は漫画「タイガーマスク」に出てくる超人的レスラーの養成機関
年末の退院直後から、前向きというか
「前のめり的」に実施したリハビリがうまくいき
2週間後の通院による抗がん剤投与を経て
再び無菌室入院する頃には体重も8kg回復。
しかし、これでまた10日近く
狭い病室でじっとしていたのでは意味がない。
そこで主治医の許可を得て
無菌室に各種トレーニング機器を持ち込むことに。
レンチ一本でコンパクトに解体・組み立てできる、
ディップス&懸垂器。
移動せずともその場でウォーキングできるステッパー。
通常の腕立て伏せより負荷をかけやすいプッシュアップバー。
ロシアの格闘家愛用のセラチューブ、
腹筋ほか体幹強化に有効なアブローラー、
いろいろなエクササイズに使える軽量ダンベルなどを
40ℓの登山用ザックに詰め込んで、いざ病院へ。
病室に入るやいなや、器具を組み立てるのも毎度の儀式となった。
トレーニング機器がぎっしり収納された棚を見て(下の写真)
「ここだけみると、とても病室には思えない」と看護師。
こうして、パソコンでトレーニング日誌をつけながら
データを確認しつつ、じっくりと鍛錬。
器具を使わない、武術養生法や気功、
クンダリーニヨーガの呼吸法、
自重トレーニングも実施。
「レスラーブリッジ」など寝たままできるので
頻繁にやったところ、首がかなり太くなってしまった(‘~`;)
毎朝、採血、検温、血圧、酸素濃度など調べられるので
オーバーワークになっていないか
正確にチェックできるのも安心材料だった。
もちろん、発熱時(第2、第3クールでも数日あった)は休息したが、
トレーニングのおかげか、第1クールであれほど苦しんだ
口内炎や便秘はナシ。
メシもばくばく食えるどころか病院食では足りないほど。
結局、入退院を繰り返しながら、
このスタイルを通したところ、
白血球の戻りが早くなり、入院も短めとなった。
最終の第5クール終了時には、体重がなんと13kgもアップ。
この超ハードな抗がん剤投与プランを選択した場合、
治療が進むたび患者は衰弱していき、
全治療が完了する半年後には
看護師いわく「ガリガリのヘトヘト」になるのが常らしく
「逆にムキムキになっていった人はこれまで見たことない」とか。
さて、トレーニングはいいとして
食事とうまく両立させねば効果は出ない。
好きな餅が食えぬ病室で、どう栄養補給につとめたか、
病院食をおいしく食べる裏技とともに紹介したい。
(つづく)

私の半年に及んだ闘病生活を時系列で振り合えるシリーズ、その8。
「治療プログラムには100%従いつつも
受け身になりすぎないための闘病スタイル:episode8」
〜そして無菌室は「虎の穴(※)」と化した〜
※「虎の穴」は漫画「タイガーマスク」に出てくる超人的レスラーの養成機関
年末の退院直後から、前向きというか
「前のめり的」に実施したリハビリがうまくいき
2週間後の通院による抗がん剤投与を経て
再び無菌室入院する頃には体重も8kg回復。
しかし、これでまた10日近く
狭い病室でじっとしていたのでは意味がない。
そこで主治医の許可を得て
無菌室に各種トレーニング機器を持ち込むことに。
レンチ一本でコンパクトに解体・組み立てできる、
ディップス&懸垂器。
移動せずともその場でウォーキングできるステッパー。
通常の腕立て伏せより負荷をかけやすいプッシュアップバー。
ロシアの格闘家愛用のセラチューブ、
腹筋ほか体幹強化に有効なアブローラー、
いろいろなエクササイズに使える軽量ダンベルなどを
40ℓの登山用ザックに詰め込んで、いざ病院へ。
病室に入るやいなや、器具を組み立てるのも毎度の儀式となった。
トレーニング機器がぎっしり収納された棚を見て(下の写真)
「ここだけみると、とても病室には思えない」と看護師。
こうして、パソコンでトレーニング日誌をつけながら
データを確認しつつ、じっくりと鍛錬。
器具を使わない、武術養生法や気功、
クンダリーニヨーガの呼吸法、
自重トレーニングも実施。
「レスラーブリッジ」など寝たままできるので
頻繁にやったところ、首がかなり太くなってしまった(‘~`;)
毎朝、採血、検温、血圧、酸素濃度など調べられるので
オーバーワークになっていないか
正確にチェックできるのも安心材料だった。
もちろん、発熱時(第2、第3クールでも数日あった)は休息したが、
トレーニングのおかげか、第1クールであれほど苦しんだ
口内炎や便秘はナシ。
メシもばくばく食えるどころか病院食では足りないほど。
結局、入退院を繰り返しながら、
このスタイルを通したところ、
白血球の戻りが早くなり、入院も短めとなった。
最終の第5クール終了時には、体重がなんと13kgもアップ。
この超ハードな抗がん剤投与プランを選択した場合、
治療が進むたび患者は衰弱していき、
全治療が完了する半年後には
看護師いわく「ガリガリのヘトヘト」になるのが常らしく
「逆にムキムキになっていった人はこれまで見たことない」とか。
さて、トレーニングはいいとして
食事とうまく両立させねば効果は出ない。
好きな餅が食えぬ病室で、どう栄養補給につとめたか、
病院食をおいしく食べる裏技とともに紹介したい。
(つづく)

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