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餅と筋トレで、ゆく年来る年

2020/6/18(木)

私の半年に及んだ闘病生活を時系列で振り返るシリーズ、その7。

「治療プログラムには100%従いつつも
受け身になりすぎないための闘病スタイル:episode7」
〜餅と筋トレで、ゆく年来る年ヨヨイのヨイ〜

1ヶ月に及ぶ抗がん剤治療をなんとか乗り切り
2019年12月末、一時退院できたはいいが
想像以上の体力&筋力の衰えに危機感をおぼえ
自宅道場にて大晦日から本格的なリハビリに取り掛かった。
ルール無用の状況下での護身を目指す我が超実戦武術では
ボディビルのようなオーバースペックの筋肉は禁忌である。
というか必要ない。
よって私も10年以上も前にウエイトトレーニングをやめ
自分の体重のみを使った、いわゆる自重筋トレにシフトした。
が、今回、一ヶ月の抗がん剤投与&入院生活で
なまりまくった筋肉に狙いを定め短期間で叩き起こすには
ウエイトが効果的ではないか、と本能的に感じ
10kg〜25kgまでの中程度のダンベルを使った筋トレを
部分的に取り入れてみることにした。

もちろんトレーニング実施にあたっては主治医にも相談。
「心拍数がガンガン上がらない程度の筋トレなら問題ない」
ということであったので、
心拍数が上がりそうになると
落ち着くまで充分インターバルを取ってから
次のセットにむかうという方法を選択。
また、同じく悪性リンパ腫のステージ4から生還した
東大大学院教授である「筋肉博士」こと石井直方氏の著書
「一生病気に負けない強い体の作り方」も大いに参考にした。
闘病中や高齢者であっても、いかに筋トレが有効であるか
というか、絶対やったほうがいいということが
しっかりしたエビデンスを元に記してあるので
興味のある方は一読をお勧めする。

さて、食事面だ。
三度の食事に加え、プロテインをしっかり摂ることも考えたが
そこはお正月、
親戚からたくさんもらった「餅」があるではないか。
「まんが日本昔ばなし」を見よ。
「ねずみのすもう」はじめ、昔話に出てくる主人公は皆、
餅やだんごで力をつけ
鬼やライバルをぶっ飛ばしているのである。

それにしても、
抗がん剤の副作用と一ヶ月の入院のダメージはハンパなく
闘病中の筋トレは健康状態でやるそれと比べ
何倍もキツかった。
心拍数が上がる以前に悶絶しそうになったこともあるが、
歯を食いしばって耐え、一週間も経つと
「涸れた田んぼに水を満たす」がごとく
懸垂もらくらくこなせるようになり
筋肉がいっきに息を吹き返すのがわかった。
「餅効果」で体重も8kgも戻った。
ザマアミロだ。

そして、1月8日から通院による抗がん剤点滴が再開。
白血球数が減少した1月18日、二度目の無菌室入院。
しかし、今回の入院は、ディップス&懸垂器、
ダンベル、プッシュアップバー、アブローラー、
ステッパー、セラチューブなど、
頼もしい各種トレーニング機器も一緒だ。
そう、無菌室を
「アスレチックジム」にしてやりましょうと(^-^)/
(つづく)
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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