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無菌室という秘密の花園

2020/6/15(月)

私の半年に及んだ闘病生活を時系列で振り返るシリーズ、その4。

「治療プログラムには100%従いつつも
受け身になりすぎないための闘病スタイル:episode4」
〜白血球数が下がり秘密の花園「無菌室」へ〜

2019年12月中旬、全5クールのうちの
一回目の抗がん剤治療がスタート。
高強度の抗がん剤を数日間連続で点滴投与するわけだが
翌日より副作用が出て、翌週には白血球数が
200まで急激に減少(通常は3300以上)。
感染予防のため一般病棟から無菌室へお引越しとなった。

無菌室(クリーンルーム)は、
特別な空調設備を整えた個室である。
ベッドの頭側に備えられた、
アイソレーターと呼ばれる機器から
24時間微弱な空気が足側に向かって流れており
この「清浄な空気の川」に身を置くことにより
細菌やウイルスの侵入をブロックする仕組み。
いわゆる「陽圧室」であり、
例のコロナ患者が入院する「陰圧室」とは逆の発想。
最近では、
病棟のフロア全体が無菌室化された最新の病院もあるそうだが
広島赤十字のは、いささか古いタイプで、
空気の流れを密にして高めるため
ベッドの周囲がさらにビニールの仕切りで
覆われているタイプもある(下の写真参考)。
トータル5度の無菌室入院のうち
3回がこの旧式ルームだった。

さて、無菌室は当然のことながら
一般病棟よりレギュレーションが厳しい。
まず、細菌の繁殖の可能性のある本、新聞、メモ類、
タオル、毛布の持ち込みは禁止。
ベッドの上ではアイソレーターの吹き出し口側へ
常に頭を向けておくこと。
コップ、箸、スプーンなど食器類は使い捨てのもの。
果物、野菜、寿司、納豆、ケーキ、アイスクリームなども
差し入れ禁止。3度の入院食はすべて煮沸調理。
また、排尿時、指定の紙コップにて尿の量を毎回計測。
イソジンで一日5回程度のうがい。
週2回の検尿&検便。
一日4回の検温、血圧、酸素濃度チェックなど。
見舞いする人も2名までで、事前登録制。
入室前は手を徹底洗浄のうえ
防護服で全身を覆い
患者とはビニールの壁越しに対面するしくみ。
しかし、これも3月までで
4月からはコロナの影響で面会謝絶となった。
無菌室に入って2日目から髪の毛が抜け始めたので
すぐに看護師を呼び、バリカンで丸坊主にしてもらった。
これで出家の準備完了。笑
「カギのない独房」にて修行スタートだ。
(つづく)
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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