FC2ブログ

彼岸の空

2013/9/23

午前中、墓参り。
その後、家族のリクエストで土師ダムまでドライブ。妻子がレンタサイクルで遊んでいる間、僕はカメラを手に湖畔をフォトハンティング。

遊歩道の途切れた先の崖を下り、水際まで降りたとき、気配を感じて横に目をやると、長さ30センチくらいのテラテラと光る物体が弓のように弧を描く感じで水面から覗いている。さらに近づいて見て、息を飲む。光っているのは、無数に蠢くウジだった。一瞬、人か?と思ったのだが、水面下の状態から小動物か大きな魚の屍骸だ。
不思議とおぞましさは感じない。知人の作家、田口ランディさんは、実兄が餓死で発見されたという知らせを受け、アパートに駆け付けた時、人のカタチをした血溜まりに、無数に蠢くウジを見ている。それはずっと見つめていたくなる、尊く切ない命の躍動だったと、彼女から直に聞いた。その体験が、ランディさんを小説に向かわせたのだ。

“不生不滅、不垢不浄、不増不減”
生ずることも滅することも、汚いも美しいもなく、増えもせず減ることもない───
「般若心経」の一節が、あっけらかんと青く澄み渡る彼岸の空に、ぽっかり浮かんで消えましたとさ。
っつーか、なんじゃこの残暑は(笑)。30℃いっとるな。
DSC05656.jpg
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR