魔法の甘いタイム、、、初めての生「棘」、、、
2017/7/15 土曜日
午後イチ、NHKのEテレで、「外国人弁論大会」を見る。
全国90人のエントリーから選ばれた12人の中に、ボランティアでやっている日本語教室の生徒であり、俺がスピーチトレーナーを請け負った中国人女子高生の陳傲(チン・ゴウ)ちゃんがいるのだ。
「スピーチコンテストに出たいので指導してほしい」と頼まれた時は、てっきり広島県内で開催されるささやかなものと思っていたので「先生のおかげで全国大会にいけることになりました」と聞かされた時は驚きましたとも(笑)。
本選では入賞は叶わなかったけど、俺の中ではぶっちぎりの最優秀賞。見ていて目頭が熱くなった。
夕方、ヲルガン座にて山口洋ライブ。
けっこう多忙なはずなのに彼が広島でライブをやる時は不思議とスケジュールが空いているのだ。ということで10数年欠かさず足を運んでいることになる。
「Your Song」と題された今回のツアーは、その先々の会場でなにを聞きたいかネットであらかじめリクエストを募り、セットリストを構成するスタイル。
実は俺もリクエストしたい曲があった。
「1995」に収録されている「棘〜the song of HIROSHIMA〜」である。
世界各国、いろんなミュージシャンが広島での原爆の惨状を楽曲にしてくれており、それぞれ有難いことではあるのだが、いまひとつ、臨場感が伝わってこなかった。
好きなのは美空ひばり「一本の鉛筆」と白竜「グラウンドゼロ」くらい。
そんななか、どんなタイミングで「棘」と出会ったのか、今となってはよく思い出せないのだが、おそらく1990年後半、出だしのこのフレーズが耳に流れ込んできて、まさしく棘のように刺さったのだ。
僕は知らない 今流れるこの川の昔を
僕は知らない 水面に揺れる絶望の砂を
僕は知らない、と歌っている。そして見えない棘の存在を彼も同じく感じ取っている。
なんと繊細で真摯、それでいてドス一丁で単身殴り込んでいくような覇気と大胆さがある。
この一曲で山口洋というシンガーソングライターへ強い興味が湧き、これまでの付き合いになるわけだが、欠かさずライブに通った10数年で、どういうわけかただの一度もこの棘を歌わないのだ。
俺ら被爆二世からすると、よくある原爆ソングに見られる「熱かったです、苦しかったです」というような紋切り表現はきわめて薄っぺらに聞こえるからね。だからよけいにヒロシに歌って欲しくもあるのだが、やらん。実に不思議。
彼なりの相当な理由があるのだろうと思い、今回もメッセージを送るのを控えたのだが、別の誰かがリクエストしてくれ(笑)、生で初めて聞くことができた。
いや〜、よかったよ。もうそれしか言えん。この歌がきっかけで彼と知り合えたことにも感謝。
ときおり、ヲルガン座前を通る路面電車のガタンゴトンが絶妙にミックスされ、記憶と意識が時空の波打ち際を行きつ戻りつしてノスタルジーを掻き立てるんじゃわ。
ふぅむ、、、、つづく(笑)。
写真:キュートに熱弁を振るうゴウちゃん。タイトルは「魔法の甘いタイム」。審査員もピュアな女子高生らしさが素直に出ていると絶賛。

午後イチ、NHKのEテレで、「外国人弁論大会」を見る。
全国90人のエントリーから選ばれた12人の中に、ボランティアでやっている日本語教室の生徒であり、俺がスピーチトレーナーを請け負った中国人女子高生の陳傲(チン・ゴウ)ちゃんがいるのだ。
「スピーチコンテストに出たいので指導してほしい」と頼まれた時は、てっきり広島県内で開催されるささやかなものと思っていたので「先生のおかげで全国大会にいけることになりました」と聞かされた時は驚きましたとも(笑)。
本選では入賞は叶わなかったけど、俺の中ではぶっちぎりの最優秀賞。見ていて目頭が熱くなった。
夕方、ヲルガン座にて山口洋ライブ。
けっこう多忙なはずなのに彼が広島でライブをやる時は不思議とスケジュールが空いているのだ。ということで10数年欠かさず足を運んでいることになる。
「Your Song」と題された今回のツアーは、その先々の会場でなにを聞きたいかネットであらかじめリクエストを募り、セットリストを構成するスタイル。
実は俺もリクエストしたい曲があった。
「1995」に収録されている「棘〜the song of HIROSHIMA〜」である。
世界各国、いろんなミュージシャンが広島での原爆の惨状を楽曲にしてくれており、それぞれ有難いことではあるのだが、いまひとつ、臨場感が伝わってこなかった。
好きなのは美空ひばり「一本の鉛筆」と白竜「グラウンドゼロ」くらい。
そんななか、どんなタイミングで「棘」と出会ったのか、今となってはよく思い出せないのだが、おそらく1990年後半、出だしのこのフレーズが耳に流れ込んできて、まさしく棘のように刺さったのだ。
僕は知らない 今流れるこの川の昔を
僕は知らない 水面に揺れる絶望の砂を
僕は知らない、と歌っている。そして見えない棘の存在を彼も同じく感じ取っている。
なんと繊細で真摯、それでいてドス一丁で単身殴り込んでいくような覇気と大胆さがある。
この一曲で山口洋というシンガーソングライターへ強い興味が湧き、これまでの付き合いになるわけだが、欠かさずライブに通った10数年で、どういうわけかただの一度もこの棘を歌わないのだ。
俺ら被爆二世からすると、よくある原爆ソングに見られる「熱かったです、苦しかったです」というような紋切り表現はきわめて薄っぺらに聞こえるからね。だからよけいにヒロシに歌って欲しくもあるのだが、やらん。実に不思議。
彼なりの相当な理由があるのだろうと思い、今回もメッセージを送るのを控えたのだが、別の誰かがリクエストしてくれ(笑)、生で初めて聞くことができた。
いや〜、よかったよ。もうそれしか言えん。この歌がきっかけで彼と知り合えたことにも感謝。
ときおり、ヲルガン座前を通る路面電車のガタンゴトンが絶妙にミックスされ、記憶と意識が時空の波打ち際を行きつ戻りつしてノスタルジーを掻き立てるんじゃわ。
ふぅむ、、、、つづく(笑)。
写真:キュートに熱弁を振るうゴウちゃん。タイトルは「魔法の甘いタイム」。審査員もピュアな女子高生らしさが素直に出ていると絶賛。

スポンサーサイト