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NOあるいはYESとはっきり言える世界

2017/2/7 火曜日

終日、秘密のプランニング、電話の打ち合わせ、その他。

電通の例の事件をきっかけにブラック企業叩きが盛んだ。
けれど、電通の事件で思うのは、勤務状態がどうこうより、なぜあの女性は死を選ぶ前に逃げ出さなかったのかという疑問のほうが強い。
電通のほぼ下請けであったプロダクションに10年在籍した僕は、心の底から自信を持っていえることがひとつある。
「電通社員より、ワシらの方が何倍もキツかったわい!」と。
電通は企画書以外はほとんど何も作らない。
実製作は、下請けのプロダクション。コンペのプレゼンが近づくと、家に帰れない日が続き、最長で48時間くらい寝なかったこともある。
スタッフのデスクの下には、各自寝袋を常備し、非常時ではなく、日常的に使っていた。
全員、慢性的胃炎、腱鞘炎、耳鳴り、メニエル、幻聴、言語障害、統合失調症、パニック障害、うつ、不整脈、肩こり、腰痛、顔面神経痛のいずれか(複数可)であり、女性スタッフには若いのに何年も生理がないという子もいた。
それでも自殺者が出なかったのは幸いだったのか? 
「彼女は洗脳されていた」「正常な判断ができない状態にあった」というのは簡単。だが、洗脳される側に問題はないのだろうか。
だって、イヤなら辞めればいいじゃん。
当時、プロダクションにいた同僚たちは僕も含め、それでも仕事が好きだったから頑張れた気がする。
好きでないのにやる。これは最悪だ。
自分に対してだけでなく、クライアント、スタッフ、そして世の中すべてを偽る不誠実な生き方だと、僕は思う。
彼女を責めているのではない。
この国の間違った思い込みをどうやったらなくせるか、誰もが肝心な時にしっかりNO、あるいはYESと言えるか、それを考えている。

写真:昨年開催された、古巣プロダクションのM社長の還暦祝いの図。僕が入社した当時はスタッフはたった4人。徐々に人数が増え、あるいは僕のように順次巣立ってゆき、関係者は20年でここまでとなった。みんな、いい顔しとるじゃろ?
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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