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「名指し」と「名付け」

2017/2/4 土曜日

いきなり忘備録。
分析哲学の入門書であるクリプキの「名指しと必然性(再三書いているとおり、正確には<名付けと必然性>が適切な訳」を読んでいるうち、「オクターヴ・メソッド」に「<名指し法>と<名付け法>」という新しいエクササイズが組み込めることを思いついた。誤訳であっても「名指し」行為は、「名付け」行為ののちの展開に使えるなと。
たとえば、脳は無関心なことには反応しない。楽器弾きでない人には楽器店は存在しないし、プロ野球に興味がない人には、どこの球団が優勝しようがどうでもいいのだ。
僕も、セガレが生まれてしばらくたったころ、それまでの40年間の人生でただ一度も関心のなかった「ベビーカー」を物色し始めたことに心底驚いたことがある。
楽器でも球団でもベビーカーでも、注意が向いた瞬間からその情報世界へのアクセスが開始され、知識が入ってくるのである。
この注意を向ける行為をオクターヴ・メソッドでは「名指し」と定義したい。名指した瞬間から選別と吟味がスタートする。
一方の「名付け」は、複層で存在するパラレルワールドから、ただ一つの存在を確定する行為だ。名付けられた「知識宇宙における唯一つの存在」は、光の当たる角度により、さまざまな写像をそれぞれの情報世界に投射することとなる。それが、知識宇宙で一つの実像が、情報宇宙では複数存在するという理屈。
誤訳から、あらたなメソッドを生み出せたことにより、結局この世には間違いなど存在しないことを再認識。

写真:夜、何年かぶりかにギターの弦を切る。ステージでも練習でも、ほんとに弦を切らなくなった。あんまり切れるもんだから、昔はミディアム弦とヘビー弦の混合を使っていた。今は細いライト弦。それなのにエッジの効いたパワフルな音が出せていることが、ギターから伝わって来る共鳴振動の大きさでわかるのだ。
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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