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国境を越える日

2016/12/3 土曜日

午前中、フェニックスホールにて、ボランティアの日本語指導。
明日、広島大学にて、日本語能力検定「N1(5段階ある中で一番難しい)」の試験があるらしく、テスト出題予測を兼ねてのレッスンを実施。
しかし、過去問題集を見て思うのは「こんな日本語使わんでしょう」というような不自然極まりない設問の、なんと多いことか。
これを作ったのは、日本式教育にどっぷり浸かった人であろう。
構造主義的に部分にこだわり、全体的な整合性を欠いたまま細かいことを一方的にくみあげていくことを前提にした言語解析に終始している。
夏に日本語指導員になったばかりの自分が言うのもなんだが、在広島外国人に、この難解な言語をどう教えていくか、カリキュラムそのものを見直さないといけない気がする。

午後は、再びフェニックスホール内の別会場に移動し、年明けに本国に帰国する交換留学生(高校生)の送別会。
午前のレッスン中、舟入高校に通っているNちゃんがスロベキアからやってきたことが判明し、「フヤラを知っとる?」と訊くと、「知ってる!日本でまさかフヤラを知ってる人がいるとは思わなかった!」と。
フヤラはスロバキヤの山岳地方に住む人々の民族楽器。それを、ドイツ在住のロシア人アーティストが現代風にアレンジして作ったのが、我が愛器「フトゥヤラ」である。
彼女にそのことを伝えると「音を聴きたい」と。
で、一旦家にフトゥヤラとミニアンプを取りに帰り、送別会の席にて、急遽ミニライブと相成った。
スロバキア人の彼女をはじめ、フィンランド、インド、中国、そしてもちろん日本人教師陣を前に、オリジナル2曲を披露。
「音楽に国境はない」とはいうけれど、自分自身の作る楽曲には厳然と越えがたい境界線があることは自覚していた。

簡単に言うな、と。

その障壁となっているのが言語であることも。

本日、期せずしてさまざまな国籍の人々の前で演奏する機会を得て、僕はフトゥヤラという、スロバキアをルーツに持つドイツ製楽器を手にオリジナルインストで挑んだわけ。
異様にウケて、喜んでもらえた。

ちょっと越えられた気がしたんだよ。
*写真撮影は、ホアンさん。
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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