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未知との遭遇

2020/8/29(土)

午後イチ、能の稽古へ。
本日は、一度能の稽古を見てみたいという知人N氏のリクエストにこたえ
杉浦先生に許可を得て、お連れした。
あとで感想を聞いてみたら「未知との遭遇」だったと。
わかる気がする。
能の言語表現を学ぶと、600年以上にわたる日本伝統芸能の
膨大な情報空間にアクセスできるようになる。
そのスケールの奥深さに、まずは戦慄するのだ。
さらに、欧米発祥への二番煎じをやってます的な劣等感あるいは卑屈さから解放される。
これだけでもう、コンフォートゾーンが上がる。
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文体は、それを使う者の思想や姿勢をも支配する

2020/8/23(日)

マーケティングコンサルの新規案件で、新幹線で福山へ日帰り出張。
車中に読む本として選んだのは、数年前に買って少しだけ読み
そのまま忙しくて放置していた清水良典「あらゆる小説は模倣である。」
いや、これが面白いのなんの。
世に広く読まれている小説が多かれ少なかれ、誰かの文体に影響を受け
技術を盗み、模倣することによって成り立っていると。
その証拠して著者が提示する、名だたる作家の一節と、
それの元ネタとされる小説の対比や、
単にパクリと糾弾できぬほどのアレンジ力など、楽しい一冊だ。
また、第三者の文体のDNAを継承した場合、
表面的に語り口を真似るだけでは許されず、
その書き手の思想や姿勢まで支配してしまうことがあるという洞察も興味深い。
ただ、それが大きな飛躍と成長に結びつけば良いのだが
自己満足的な狭小な世界に自らを閉じ込めてしまう恐れもありそうだ。
侮ってはならないと思った。
数少ない当ブログの読者は、すでにお気づきかもしれないが
一人称を、一時期使った「私」に統一している。
越えて行きたいんです。自分自身を。
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言葉の護身術

2020/8/22(土)

ウチの道場生には
「ケンカ売られても、やんわりと受け流せ」と指導している。
たとえば、歩いていて肩がぶつかったと
言いがかりをつけてくる奴がいたとする。
このようなささいなことで絡んでくること自体、気の毒なアホであり
そのアホの住む低い次元に降りてまで
お相手してあげる義理はないのだ。
よってこのような場合は
「ああ、どうもごめんなさい、気がつきませんでした!」と
謝っておけと。
で、きょうの高校一年の道場生、
先日下校途中に駅の近くで原付バイクに二人乗りしているヤンキーと
うっかり目が合い、
「わりゃ、なにガンとばしよるんなら!」
と古典的なフレーズでからまれたらしい。
連れの二人の高校生は真っ青になったが
彼は私の指導通り
「すみません、知り合いかと思って見ちゃいました、ごめんなさい」
とペコリと頭を下げたら
ヤンキーはそのまま去ったと。
よくやった。というか安心した。
もともと身体能力の高い彼は入門二ヶ月とはいえ、
心体育道のヤバすぎる術理をどんどん吸収している。
ヤンキーどもは命拾いしたかも。笑
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79日間、、、コロナ感染対策の切り札になるか?、、、

2020/8/20(木)

書類を整理してわかった。
悪性リンパ腫による半年間に及ぶ計5回の正確な入院日数は、79日だった。
そのうちの大半が病室から一歩も出ることを許されない完全隔離の無菌室。
我ながらよく耐えられたなと。

さて、コロナが猛威を振るい始めた時点で、このブログだったか、Facebookだったか
覚えてないのだが、
「水中に長く潜る時はスキューバダイビングの装備を使うように
感染予防対策には、陸上で同じような効果を持つ、軽微なフェイスシールドが開発されればいい」
みたいなことを書いた。
で、総合格闘技運営団体のパンクラスが、京都にあるベンチャー系(と思う)企業と組み
そのようなモノを開発中とのこと。
これがあれば、格闘技観戦だけでなく、フツーにライブできるのではないか。
ちょっと期待して見ている。
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木漏れ日の林と蝉時雨

2020/8/16(日)

1日だけ、盆休みをいただくことにする。
かといって、コロナで人出の多いところは避けたく、
オタマと広島市現代美術館へ。
これがドンピシャで、私たちのほかには一人しかいない、
ほぼ貸切状態。
こちらの収蔵作品である、世界一好きな
小林孝亘さんの「Gate」には出会えなかったが
美術館裏手の木漏れ日の林は、小林孝亘さん作品っぽかった。
そして、耳を弄するほどの蝉時雨。
夏がゆく、、、、。
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いつもとかなり違う夏、、、確認と了承は必須、、、

2020/8/15(土)

半年間の闘病を経て以来、ものの見方、感じ方、価値観がかなり変わってきた。
短く月並みな言い方にすれば「肚が据わってきた」になるか。
通過儀礼だったのだろう。

さて、先日、出演を辞退した例の音楽イベントの件。
結局8人がコロナ感染し、うち一人の方はいまだ入院中と聞く。
主催者は、新しい情報が入るたび
Facebookにて、謝罪とともに詳細を発表しており
私も今後の参考にしたく、目を通すようにしているのだが、
そこへ本日、ある音楽関係者から
「皆さんが言いにくいことを言わせてもらう。主催者は金額にて補償をすべきではないか」
という内容の書き込みがあった。
それは主催者がイベント開催前に
「なにか起こればすべての責任は自分が負います」と繰り返し明言しており(私も見た)
「謝罪はもういい。具体的にどんな責任を負うのか説明せよ。
オトナとしては金銭での補償でしょ」と。
この人物が出演して被害を被ったのかどうかは不明。
どっちがいい悪いではない。
なにがしか金銭や労力、設備などが複雑に絡み
また、人命に関わるコロナ感染のリスクがあるのなら
イベント開催の際はアマチュア、プロ関係なく、起こるべき事態を徹底的に想定し
参加者には、それに対する「確認と了承」をとっておくことが今後は重要と思った。
私が出演を辞退した理由の一つも、ここらへんの詰めの甘さを見たからでもある。
良かれと思って開催したイベントであっても
なにか起これば、心意気では済まされなくなる。
我々は、未知の危機に向き合っているのだから。

写真:福岡の「bar Bassic」11周年記念Tシャツが届いた(^-^)/
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超限戦

2020/8/14(金)

毎年この季節になるとヒロシマやナガサキなどから
「核なき未来へ」との祈りが、世界へ向け発せられる。
もちろん私も想いを送る。
が、ここで疑問が出てくる。
はたして今、核兵器を実際に使おうとする国はあるのか。
使ったら、その国も無事ではない。
核を撃ち込まれた国と同程度どころか、それ以上の報復を受けるだろうし
ヘタしたら地球滅亡だ。
そうならなかったとしても国家としての信頼を失い
経済も成り立たなくなり孤立する。
75年前とは違い、絶対に「一人勝ち」できないのが核戦争なのである。
その意味で、核は持っていても、ますます使えなくなっているのが現代だ。
では、これからはどんな戦争になっていくのか。
そんな私の長年の問いに、完璧に答えてくれたのが
中国の現役将校2名によって書かれた「超限戦」である。
超限戦とは彼らの造語であり「すべての境界と限度を超越した戦争」を指す。
もはや、
金儲けにならないことは誰もやらんのだ。
勝利を得る最も費用対効果の高い方法は、殺傷ではなくコントロールであるとの
新しい定義に基づき
兵器ですらないようなモノや情報など、あらゆるものが兵器と化す、と。
サイバーテロや経済制裁、ヘッジファンド、ハイテク技術スパイがそうだし、
新型コロナウイルスも、もしも意図して人為的に撒かれたものなら
かなり有効な超限戦といえるだろう。
戦争のない世界を本気で希求し、そのためのアクションを探るなら
時代遅れになりつつある「核なき未来」というスローガンから
一旦離れる必要がある。
そういうことにも気付かせてくれた一冊だ。
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説得など効かぬ連中への対応

2020/8/10(月)

午後、オタマに頼まれ、某公共施設で撮影仕事。
と、イベント終了後(ソーシャルディスタンスほか徹底的に感染防止対策を施した完全クローズドの催し)
かたづけなどを手伝っていると、この施設の担当者がなんだかんだと話しかけてくる。
もちろん面識はない。
それはフレンドリーというレベルを超えた非常に不快なもの。
コミュニケーションを中断したく、彼から離れ
客席に座ってスマホを取り出してInstagramなど見入っていたところ
気配がして見上げると、その男がナナメ上から画面を覗き込んでおりギョッとした。
「アンタいいかげんにせい」と言いかけたが
まだオタマが使用料金精算をしていないのでグッとこらえたが
よくもまぁこんな公共施設で働かせてもらえるものだな。
今、アメリカの暴力犯罪分析の第一人者である
ギャヴィン・ベッカーの「暴力を知らせる直感の力」を読んでおり
DV、脅迫電話、ストーカー、レイプ犯罪などをひき起こす連中から
どう身を守るべきかを研究している。
こういう輩に説得などほとんど効果のないこともわかった。
もちろん、銃社会のアメリカと日本では環境も国民性も大きく違うが
きょうのこの男のようなタイプも要注意だ。
闘病以来、私の人生に望まぬ人物は一切介入させないと決めている。
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来年の今頃は「コロナなんかで騒いでバカだったね」なら嬉しい

2020/8/7(金)

退院後の恒例の月イチ検診。
30代の主治医、私を見るなり
「また一回りゴツくなってるっぽいし、そのサングラスもコワイです」と(笑)。
で、本日は血液検査の結果も上々であったが
前々回だったか、「体が何かのウイルスと闘っている形跡がある」とのことで
抗ウイルス薬を数日分、処方されたのだ。
で、ふと思うのは、
「あれはコロナではなかったのか」ということ。
根拠や心当たりはない。なんとなくの予感である。
発熱も倦怠感も味覚異常もなかったが、私には珍しく1日だけ下痢があった。
最近注目している研究者の何人かは
「コロナはインルフエンザよりはるかに毒性が低いと考えられる」との
見解を続々発表している。
理由は幾つか考えられるが、日本人は欧米人とは違い高い防御作用を備えていると。
発症してなかったらPCRを受けることもないので実数がわからんまま
死亡率が勝手に独り歩きしている、と。
来年の今頃は「コロナなんかで騒いでバカだったね」ということになれば
嬉しい限りなのだが、やっぱり仮説であるから
注意に越したことはないと思う。
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出口治明さん

2020/8/4(火)

昼食時に、NHKで再放送していた、出口治明さんの「最後の講義」を見た。
出口さんといえば、ライフネット生命の創業者で
現在は立命館アジア太平洋大学学長であるが、
私としては、哲学や歴史研究の著作者のイメージが強い。
で、今回の20代の若者に向けた講演の約半分は
「古い社会構造」の変革の必要性についてであり、
それをながらく温存してきたのが、「ゾンビ企業」と彼が表現した
賞味期限切れの既得権益層であると。
手前味噌ながら、これは私も自分の経営者向けセミナーで
言い続けてきたこととまったく同じ。
そもそも、私がマーケティングコンサルを志したのは
単にクライアント企業の収益アップを実現するためだけではない。
既得権益者をトップに置いた、旧態依然のヒエラルキー構造を
ブッ壊す一助になればと思ってのことである。
もっとハッキリ言うなら「この世から下請け業者をなくす」だ。
マーケティング力が高まると企業はどことも立場が対等になる。
対等になれば、忖度も必要ない。
忖度がなくなれば、たとえば選挙時において
「票のとりまとめ」などという民主政治にあるまじき腐った習慣も自然消滅する。
そうなると、本当にアイデアと実行力を備えた人が正しく評価されるようになり、
男女の社会的不均衡も無くなる。
出口さんも言っていたが
「主要消費者の過半数を占める女性が今欲しいものをちゃんとイメージし提供できる
50、60のオッサンが日本の企業にいるか?」と。
ほんと、
ゾンビ企業と、その既得権益層を支援するゾンビ政府、
とっとと成仏しなさいね。

世阿弥が説いた「守破離」

2020/8/3(月)

本日より、能の教室へ復帰。実に8ヶ月ぶり。
で、あらためて思ったこと。
日本の伝統芸能の習得プログラムは、なかなかにすごいシステムだなと。
観世流の能の謡(うたい)の場合、初心者は
「観世流初心読本」からスタートする。
これは上中下巻に分かれており、稽古では、お師匠さんの手本の謡いを
そっくりそのまま模倣する。
「独自の解釈による発声」や「自分っぽい謡い回し」など入り込む余地はない。
ただただ、マネる。ひらすらに。
するとなにがおこるか。
初心者である私が言うのもなんだが、言語で説明不可能な「気配」のようなものが
少しづつ「聴こえ」はじめるのだ。
時間はかかるし、一見不効率とも思えるこのやり方こそ
すべての物事の習得に精通する奥義ではないか。

そこで、思い出したのが
星野リゾートを率いる星野佳路氏の実践している「教科書通りの経営」である。
旅館&ホテル業界の寵児である彼の手法は、オリジナルと思っている人が多いが
実は、ちゃんと古典的経営テキストがあり、
そこで紹介されている手法に忠実に従っているのだ。
それは「理論をつまみ食いせず100%やる」という徹底ぶり。
もちろん、テキスト通りにやってもうまくいかないときは度々起こる。
それでも彼は
「理解が不十分で、取り組みが徹底されていないに違いない」と
ひるむことなく実践を継続し、その姿勢を社員にも推奨しているという。
伝統芸能も、私が指導している武術やマーケティングも同じ。
そのブレのない、果てしなく地味な修練の先に、
ふいに「自分らしさ」あるいは「自分ならでは」の表現が現出する、、、。
観世流の開祖、世阿弥が説いた「守破離」も
こういうことを伝えているのかもなと。
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プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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