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息抜きにならない息抜き

2017/2/27 月曜日

諸々マーケティング。

自分のしでかしていることの興奮が冷めやらず、息抜きに、クリストファー・ノーランのDVD「インターステラー」を観る。
再読したくなるのが座右の書であるなら、ノーラン監督の作品は座右の映画である。
観るたびにあらたな発見がある。
「オクターヴ・メソッド/脳の護身術」のセミナーでも以前から「インセプション」「メメント」などノーラン作品は教材として使っていた。これからは「インターステラー」も加えたい。
数年前、劇場で見たときはクライマックスがチンプンカンプンだったが、最近このシーンが、伝奇作家ボルヘスの代表作「バベルの図書館」からヒントを得ていることを知り、さらには勉強中の分析哲学と符合する部分が多々あり、解ってしまってさぁ大変。
、、、しかし、これでは息抜きになりませんな(‘~`;)
バベルの図書館
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24時間以内にカタチにする

2017/2/26 日曜日

終日諸々。というか、じっとしていられない。
「思いついたアイデアを24時間以内にカタチにすることを習慣化せよ」と何の本に書いてあったか思い出せんのだが、今月はこれを実践し続けたところ、あちらこちら意外な方向に扉があるのが見えてきて、どうにも手が止まらん状態。
「カタチにする」とはいえ、完成品でなくていいのだ。文字やラフデザインを描き起こす、とりあえず偵察に行く、連絡を取ってアイデアを伝える、などなど。
カタチにすると意識の標準がピタッと合う。引き金を引ける。当たる可能性が出てくる。
これが積もり積もって大きな潮流を生み出すのだ。
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ただひとつのきみの名を呼ぶ

2017/2/25 土曜日

本日も絶賛マーケティング作業。
ということで、夕方、あるプロジェクトの販促ツールがすべて完成。週明けから配送する。

年明けから分析哲学を学んできて、目が回るほどの膨大な気づきを得ている。
たとえば、霊とかスピリチュアルとか関係なしに、亡くなった人が平行可能性宇宙では生きてる、ということ。
今でもよくあることだが、本なり映画なりに感動し、「これ、Aさん生きてたら面白がるだろうな」と思った瞬間、そのように意識を向けた今生きている僕は、Aさんに働きかけ、あるいは働きかけられているわけで、Aさんもまた存在しているのだ。
坂本龍馬が好きな人は「龍馬さんならどうするか」と考えたりするだろう。この時、龍馬は生きているのだ。
クリプキの言う、「ネーミング」とは、宇宙からたったひとつの存在を選び出す、とてつもなくスペシャルな行為である。
10数年前、僕の親友Tさんが乳がんで亡くなったとき、僕は彼女に向け「春は流れて」という曲を作った。
その頃、分析哲学のことは知らなかったが、「ただひとつのきみの名を呼ぶ」こともまたネーミングであり、平行可能世界の時空を超えて語り、響き合うための方法と思うのだ。
そういえば、大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」もテーマは似てるのかも。

「春は流れて」

春は流れ 春は流れ
狂おしく 狂おしく
とめどなく とめどなく
巡りくる 巡りゆく

刹那にひそむ 天上への階(きざはし)
闇は輝き 体は塵となり
またいつか会おう 旅路の果てに
ただひとつの きみの名を呼ぶよ

花は咲き 花は散り
夥しく 夥しく
風は立ち 雨の気配
もう少しだけ もう少しだけ

地平に霞む オリオンの三ツ星
去りゆく魂に 一杯の水を
またいつか会おう 旅路の果てに
ただひとつの きみの名を呼ぶよ
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粛々と発射準備

2017/2/24 金曜日

自分のコンサル事業展開のための、もろもろのツール作りも大詰め。週明けから、順次配信できそうだ。

それとは別に、この4月から広島の毎日文化センターで開講することとなった、セールスコピーに特化した本格的な講座のチラシが出来上がった(作ったのは僕ではなく毎日文化センター)。
ダン・ケネディやマリア・ヴェローソ、日本では神田昌典さんなど、著名なマーケティングコンサルはすべてセールスコピーライター出身。
そもそもアメリカでは、コピーライティングのスキルを有してないものは、マーケティングコンサルとは認められないのである。
逆にいうなら、セールスコピーライティングを学べば、マーケティングの原理原則の習得も容易となる。
それがこの価格で学べるとは、まさに破格の値段であろう。
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嬉しい想定外

2017/2/23 木曜日

終日、諸々。

夕方、道場にてMさん指導。昨年末の入門時は、脊椎間狭窄症はじめ、複数の疾病を抱えていた彼女であるが、現在は痛みはなくなり、精神状態もすこぶる良いらしい。
体重も1.5キロ減少し、特にウエストがスッキリしたと。
ひとつ僕も想定外だったのが足が小さくなり、これまで履いていた靴がすべてブカブカになったそうな。考えられるのは、立ち仕事のため、これまでは相当に足がむくんでいた可能性があるということ。
実際、現在の彼女の足は、以前はあったはずの静脈瘤っぽいものも消え、まるで少女のようにキレイになっているのだ。
そんなわけで「動ける身体」が、予定より早く確保できた。これより正式に基本練習へとシフトする。

社会のモノサシをわかったうえで無視する

2017/2/22 水曜日

本日、とある機関に、マーケティングセミナー実施を打診したところ、夕方あっさり了承された。
ビジネスで存在感を発揮するには、現在の社会のモノサシにあわせ過ぎないことが肝心。当然、慎重な経営者がターゲットの場合、やりすぎは敬遠される。その微妙なさじ加減がわかりかけてきた。
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ほぼ工房

2017/2/21 火曜日

終日、自分の事業を拡充するためのツールづくり。
年頭からはじめた、新規のスケジュール管理システムが非常にうまく機能しており、脳が5、6個増えたような気分である。
停滞やブレ、見落としが激減。アイデアも形にしやすいうえ、ほかのプランとの整合性が見出せ、ゲシュタルトが構築できる。
これまで話題のシステム手帳とかソフトとかいろいろ試したけど、よっぽど勤勉な者でないと使えんものであり、自分のように直観的な人間には、かえって思考の妨げになった。
ということで、僕のデスクの上は色とりどりのペンや鉛筆、描きなぐりのラフ、フィギュア、映画のDVD、工具が散らばっている。
ほぼ工房。はい、相当楽しいです。
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連鎖は続く。バベルの図書館のごとく。

2017/2/20 月曜日

終日、怒涛の執筆モード。
今月に入って、たしかに日々の移ろいは速いけれど、中身は相当濃い。手に汗握るスリリングな毎日。
その一因が、ときどき書いているように、年頭からはじめた分析哲学の通信講座にある。
おかげで頭ん中がひっちゃかめっちゃか(嬉しい悲鳴です)。
いや、気づきの量と質がハンパない。
今でこれなら、数カ月先にはどうなってるのだろうかと。
連鎖は続く。ボルヘスの「バベルの図書館」のごとく。
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この世界の片隅に

2017/2/19 日曜日

昼過ぎ、セガレと「この世界の片隅に」を見にいく。
広島市内はもちろん、呉にも親族がいる関係で、見知った風景や地名が随所に出てくるし、なにしろ広島弁だ。アニメとはいえ、年寄りたちから聞かされてきた戦争体験をそのまま目撃しているような強烈な臨場感。
先の対戦中「軍都」として栄えた広島と、フツーにそこに住んでいる市井の人々とのギャップもよく描かれており、この視点は女性にしか描けない世界だろうなと(原作者は女性)。
妙に懐かしく、それゆえ息苦しく、けれどラストは不思議な希望に満たされるという、得難い秀作。
オススメします。
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ビバ、常識はずれ

2017/2/18 土曜日

終日、マーケティングコンサル業を紹介するフライヤーづくり。自分自身のこととなると、どうしてこう難しく考えすぎてしまうのか(笑)。
っつーことで、思いつくままに数種類のコピーを書いてみて、しばらく放置したのち、絶対的に信頼している「80:20の法則」に従い、一番「常識はずれ」のやつを選んだ。
僕はこれから「常識はずれ」をすべての表現の信条としたい。8割に嫌われてもいい。強烈に支持してくれる2割をターゲットにし、関係をじっくり育てる所存。
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解約、、、本気で思うこと、、、

2017/2/17 金曜日

契約していた複数のシンクタンクのマーケティング情報提供サービスのうち、2つを解約。内容は悪くないのだが、情報のコレクターになるつもりはない。即実践可能なものだけでいい。
逆に、新しく契約したいサービスはある。ただしかなり高額。遠くない将来、こういうところと躊躇なく取引を結べるようになりたいものだ。

夜、広島ホームテレビにてナレーション収録。本日もまた課題発見。もっとうまくなりたいと、本気で思う。

景色がそこだけはっきり見える

2017/2/16 木曜日

なにかの事象を、すべて「サイン」と捉えてしまうとさすがに体がもたないので「2つ以上の事象が符合した時」のみ、注視するよう心がけている。
で、このところの符合ぶりはすさまじい。2つではなく3つがかぶることもざら。
本日手に入れた町山智浩さんの新刊「映画と本の意外な関係!」は、書店で立ち読みした時点で、全身総毛立つほど。
最近「脳の護身術」の教材にも使っている「インセプション」「マトリックス」の2本が、同じ章で並列で語られていることにまず度肝を抜かれ、この章の後半、マーケティングセミナーで引用する漫画「ジョジョの奇妙な冒険」にも頻繁に出てくる「賭けのシーン」そのまんまの解説にたじろぐ。
っつーか、「インターステラー」ほか、出てくる映画や本、俳優まで、僕の好きな作品ばかりで、僕の脳をスキャンされているみたいでホンマにこわい。

福島の震災で津波に飲まれそうになった男性が、こんな手記を残している。

うちが燃えて、このままじゃ焼け死んでしまうと思った。ちょうど、50メートル先にコンクリ2階建ての家があって、そこに行こうと思ったんですが、障害物がいっぱいあるわけですね。丸太とかプロパンガスのボンベが流れてきたり。どうやって行ったらいいのかわからない。
そしたら、ちょうど、「ここを行け」っていう感じで、道が見えたんです。「ここをまっすぐ来なさい」という感じで。景色が、そこだけはっきりと見えた。ほかのところがぼやけて見えない。私にはそう見えた。ここを来なさい、と言われているようだった。

、、、結局男性は、この「声」に従い、一命を取り留めることになる。これは、霊やら神サンとかじゃなく、人が命の危機にさらされるなど緊急時に発現する潜在能力(「ジョジョの奇妙な冒険」の「スタンド」も同様のスタンス)の一種と思う。
そしてこの潜在能力は、訓練により自在に顕在化させることが可能であり、ヨーガ、気功(仙術)、武術も目指す境地であろう。
僕も今「景色がそこだけはっきり見える」感じが続いている。
もちろん修行半ばの未熟な身ではあるが、謎が解き明かされつつある感、ハンパねぇっす。
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嬉しい知らせ

2017/2/15 水曜日

久しぶりに怒涛の執筆モード。

夕方、嬉しい知らせ。
一緒にタッグを組んで絵本出版プロジェクトを進めていた、イラストレーターの相方Tクンが、僕より先に、この4月、絵本作家デビューが決定。
メールで表紙デザインを見せてもらったところ、彼が一皮ムケ、バージョンアップしているのがわかり、こちらも悦びが倍増。努力を重ねたんだなぁと、思わずジ〜ンときてしまったよ。
「引き続き、二人でやっているプロジェクトも続行させましょう」と。望むところである。
、、、ん?
、、、えっ?
ひょっとして、俺らのプロジェクトも、これでかなり現実味を帯びてきたんじゃねぇの?
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「名付け」を使って可能世界へアクセスする

2017/2/14 火曜日

午後、チャリで5分のtssテレビにて、某企業のPVのナレーションを5本イッキ録り。以前は時々、思い出したようにやっていたアナウンストレーニングを、昨年レギュラーが決まってからずっと日課にしている成果で、相当滑舌がよくなってる。

もうひとつ練習の成果。
あるバレエの指導者から聞いた話によると、どんなに練習しても「180度開脚」ができない子がいるらしい。それは先天的な体の構造によるものであると。
僕も15歳で武術修練をスタートし、ストレッチに励んだにもかかわらずどうにも180度までいかなくて、この先天的なものだと諦めていた。
が、受け入れたらそれこそ終わり。
心体育道を指導する立場にある者であればなおさら、180度に1度でも近ずく努力をしないでどうすると、一念発起して朝晩2回の開脚ストレッチを日課にしたのが昨年11月末。
で、今現在。
腕を突き、尻を浮かせた状態で徐々に脚を開いていくやり方で、股間と床の距離がわずか5センチ程度にまで縮まった。
もちろん過去最高。2、3カ月後には、ベッタリ180度、ほんとにイケる気がする〜。

ここでも分析哲学の父、クリプキの「名付け理論」が適用できる。開脚できない理由に「先天的な身体構造」と「名付け」たら、ほんとにそうなる。「工夫と努力で開脚可能」と自分で名付け直せばいいのだ。これが自由意志であり可能世界への強力なアクセス法である。
うつ、自律神経失調症、統合失調症などの病名や「引きこもり」「登校拒否」「イジメ」も同じ。そこから抜け出たいならば、あらたにネーミングし直せばいい。
うまくいかなかったらどうするかって?
知らん。
そう思うひとは才能がない。
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写真:本日はバレンタインデー。いつもお気遣い、感謝です。

ニコヤカなゴーサイン

2017/2/13 月曜日

終日あれこれ。

昨夜、両親の記念パーティー後に書店で購入した本が過激に面白く、そのままベッドに持ち込み、最後まで読みきると同時に軽いコーフン状態のまま寝入ったせいだろう、夢の中でさまざまな啓示、インスピレーションを得た。
で、今朝目覚めると、無数の点と点が結びついて形をなしていたと。
それはカミサマ的ななにかが、「やってしまえ」とニコヤカなゴーサインを出しているものと確信。
タイミングというのはあるのだなぁ。
けれど、それは自ら動き、働きかけてこそ巡り会える類のものであり、慣れ親しんだ世界に浸っていては望むべくもない。
よし、やってしまいましょう。そうしましょう。
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リアル超人たち

2017/2/12 日曜日

終日、資料の整理、稽古指導など。

夕方、市内の某レストレンにて、両親の57回目の結婚記念パーティー。
親の歩んだ人生は、壮絶なものだ。まわりの親族たちが引き起こした背負わないでもいいあれこれを一身に受けざるを得なかった。ある意味、超人。
それに比べ、自分は徹底的に甘いなと。
これからは、すこやかにゆったり生きて欲しいと願うのみ。
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「慣性モーメント」と「黄金長方形」

2017/2/11 土曜日

午前中、「あっぱれ!熟年ファイターズ」のオンエアを見つつ、自分のナレーションをチェック。
このナレ業が、今後どう発展していくのか見当付かん部分があるにせよ、「面白い仕事」と思えているのだろう、手間暇惜しまず研究と鍛錬に没頭できる。
きょうはまずまず。85点くらい。

夕方、宇品の心体育道直轄道場にて、黒帯研究会。
フィギュアスケートをテレビで見ていて興味深く観察していたこと。一点に停止した状態でのスピン時、腕を水平に伸ばした状態ではゆっくりだったのが、腕を引き寄せて小さく折りたたんだとたん、急に高速回転となる。
この運動法則を「慣性モーメント」と呼ぶらしい。慣性モーメントが大きければ(中心軸から離す)回転が遅くなり、逆に小さければ(中心軸に寄せる)速くなると。
驚くことに心体育道の「裁きの型」には、この慣性モーメントの法則が随所に見られるのだ。
たとえば相手の突きを「回し受け」という、やや広めに構えた両腕を使った受け技でとらえ、それを腕の動きとシンクロさせたステップで、自分の中心軸へと絞り込んでいき、中心軸あたりでトドメに突きを入れるパターン。
大から小へと慣性モーメントそのままに変化させることで、力に頼らずとも瞬時に強力なスピードが生み出されるため、約束組手でこれをかけられると、軽い脳震盪を起こしたようにフラつくほどだ。
で、心体育道の場合は、運動法則にくわえ、デザイン的な観点から、その運動の軌跡が「黄金長方形」に限りなく近いことを先日発見。そう、この世で最も美しい形の完璧な比率とされ、モナリザなど有名な絵画、ギザのピラミッド、巻貝の貝殻に現れるのと同じ対数螺旋である!
きょうの黒帯研究会では、個人的に「慣性モーメント」「黄金長方形」の2つの黄金律を確認しながらの稽古となった。
うん、間違い無いと思う。
心体育道の信条は「永遠に完成されない武道」であるが、ある部分、数学的に証明できる「無限に続く渦巻き」によって完成していると言えるのではなかろうか。
黄金長方形

プロフェッショナルの領域

2017/2/10 金曜日

終日あれこれ。

夜、広島ホームテレビにて「あっぱれ!熟年ファイターズ」ナレ収録。ほぼ毎日、これのためだけの練習時間を設けており、必然的に工夫をこらしながらの作業となっている。
オンエア時、僕がナレーションをやっているVが流れている最中、生放送のスタジオ内で、レギュラー陣以外のゲストが何事かしゃべることがあり、それがかぶって音声が聞こえないことが過去数回あった。
では単純に「かき消されないように声を張り上げればいい」とはならない。それやると、トークがかぶさってない場合は声がたちすぎて、耳につく。
そこで編み出したワザが「短いセンテンスであっても抑揚をつける」という手法。それも白々しくなく自然に、そしてハートウォーミングに。
前回の放送はこれでうまくいった。きょうもイケた感あり。
そこらへんのプロでも、そう簡単にできるもんじゃないぜ(笑)。

写真:最近使う時計は、すべて国産。狂わず、止まらず、邪魔をせず。
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潜入調査

2017/2/9 木曜日

午後、佐伯区にある某書店を抜き打ち視察。
1年前、中小企業支援事業で2カ月半、助言をした書店。サポート期間中は積極的に僕の提案を実行に移していたが、残念なことに7割程度。
残りの3割をやらない理由は何ですかと訊くと「気持ちの整理がつかない」「うちはそこまでの書店ではない(社員のスキルが及ばない)」というような返答。
これはどちらも「できる範囲内」「現状維持」の発想である。
日本ではよく「コツコツと積み重ねる」ことが美徳とされているが、負荷がかかるのを恐れ自分のペースでやるなら現状を超えることは難しい。
はたして、1年前の課題はクリアされていたかどうか、客のフリしてドキドキの潜入調査であったが、やはり残りの3割を実践している形跡は見られなかった。
助言開始前の閑散とした場末の書店っぽさは完全に払拭され活気を取り戻していただけに、ほんとに惜しいと思う。
たとえば、あなたがロボットのフィギュアを作るとしよう。
胴体と両脚、右手だけ完成し、首と左手がなかったら、それをフィギュアと呼ぶだろうか。
「できる範囲内」「現状維持」で7割だけやり、残りの3割が手付かずであれば、すべて存在しないのと同じである。
エンジンや内装の整備が行き届いたクルでもタイヤが3つしかなければ、ただの鉄の塊でしかないのだ。
無理してでも、ブサイクでも、首と左手をくっつけ、10に迫る。
あまりにもシンプルな、けれど不変の成功法則だ。
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たとえ良策とは言えない結論や間違った結論であったとしても

2017/2/8 水曜日

終日、ある企画書を書き上げ、サンプルとともに夕方郵送。
先週に続き、新たなる「式神」の発射となった。大きいのはこれで3発目。で、次の発射準備にすぐ取り掛かる。
クライアントにも、自分自身にも言い続けていること。
「良策とは言えない結論や間違った結論でも、何も決めないよりはずっとまし」である。
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NOあるいはYESとはっきり言える世界

2017/2/7 火曜日

終日、秘密のプランニング、電話の打ち合わせ、その他。

電通の例の事件をきっかけにブラック企業叩きが盛んだ。
けれど、電通の事件で思うのは、勤務状態がどうこうより、なぜあの女性は死を選ぶ前に逃げ出さなかったのかという疑問のほうが強い。
電通のほぼ下請けであったプロダクションに10年在籍した僕は、心の底から自信を持っていえることがひとつある。
「電通社員より、ワシらの方が何倍もキツかったわい!」と。
電通は企画書以外はほとんど何も作らない。
実製作は、下請けのプロダクション。コンペのプレゼンが近づくと、家に帰れない日が続き、最長で48時間くらい寝なかったこともある。
スタッフのデスクの下には、各自寝袋を常備し、非常時ではなく、日常的に使っていた。
全員、慢性的胃炎、腱鞘炎、耳鳴り、メニエル、幻聴、言語障害、統合失調症、パニック障害、うつ、不整脈、肩こり、腰痛、顔面神経痛のいずれか(複数可)であり、女性スタッフには若いのに何年も生理がないという子もいた。
それでも自殺者が出なかったのは幸いだったのか? 
「彼女は洗脳されていた」「正常な判断ができない状態にあった」というのは簡単。だが、洗脳される側に問題はないのだろうか。
だって、イヤなら辞めればいいじゃん。
当時、プロダクションにいた同僚たちは僕も含め、それでも仕事が好きだったから頑張れた気がする。
好きでないのにやる。これは最悪だ。
自分に対してだけでなく、クライアント、スタッフ、そして世の中すべてを偽る不誠実な生き方だと、僕は思う。
彼女を責めているのではない。
この国の間違った思い込みをどうやったらなくせるか、誰もが肝心な時にしっかりNO、あるいはYESと言えるか、それを考えている。

写真:昨年開催された、古巣プロダクションのM社長の還暦祝いの図。僕が入社した当時はスタッフはたった4人。徐々に人数が増え、あるいは僕のように順次巣立ってゆき、関係者は20年でここまでとなった。みんな、いい顔しとるじゃろ?
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されどDM

2017/2/6 月曜日

現在進めている、自分自身の業務展開に関するあるプロジェクト。メールではなくDMで展開するアイデアが浮かび、早速その手配。
いまさらDM?いやいや、今後もしばらくDMで間違いない。
ネットとアナログどっちが有利という観点ではなく、適材適所で考える。これらは手段でしかないからであり、下手にうてば効果がないのは同じであるが、ネット全盛の時代、むしろアナログ系が有利と見ているくらいだ。
その具体的理由と、DMでどう表現するか。その鉄板的なスキルを、4月の第二火曜日から、毎日文化センター広島で開講予定の、コピーライティング塾でレクチャーする。今回の自分の事例も含め。

写真:新しい眼鏡を購入。といっても、武術の組手用。万が一、相手の突きが目を直撃した場合に備え、衝撃を緩和するためのもので、耐衝撃設計モデル。Gショックの眼鏡バージョン?
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入門拒否

2017/2/5 日曜日

資料の読み込み、稽古指導、蔵書の整理など。

夜、心体育道入門希望の方から、デンワでの問い合わせ。
現在、定員に達しているのと(2カ月で2名入門)、その方が現在も他流を学んでいらっしゃるという2つの理由でお断りさせてもらった。
心体育道の術理は、おそらくどの武術、格闘技とも、身体操作や戦術的に、相容れない最新バージョンであり、同時に修練しても習得はのぞめないのだ。
たとえば、大工にカンナのかけかたを習うとする。流派の違う2人の大工がいて、A師匠、B師匠から別々のカンナのかけかたを同時に学べますか?

写真:土曜日の夕日。
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「名指し」と「名付け」

2017/2/4 土曜日

いきなり忘備録。
分析哲学の入門書であるクリプキの「名指しと必然性(再三書いているとおり、正確には<名付けと必然性>が適切な訳」を読んでいるうち、「オクターヴ・メソッド」に「<名指し法>と<名付け法>」という新しいエクササイズが組み込めることを思いついた。誤訳であっても「名指し」行為は、「名付け」行為ののちの展開に使えるなと。
たとえば、脳は無関心なことには反応しない。楽器弾きでない人には楽器店は存在しないし、プロ野球に興味がない人には、どこの球団が優勝しようがどうでもいいのだ。
僕も、セガレが生まれてしばらくたったころ、それまでの40年間の人生でただ一度も関心のなかった「ベビーカー」を物色し始めたことに心底驚いたことがある。
楽器でも球団でもベビーカーでも、注意が向いた瞬間からその情報世界へのアクセスが開始され、知識が入ってくるのである。
この注意を向ける行為をオクターヴ・メソッドでは「名指し」と定義したい。名指した瞬間から選別と吟味がスタートする。
一方の「名付け」は、複層で存在するパラレルワールドから、ただ一つの存在を確定する行為だ。名付けられた「知識宇宙における唯一つの存在」は、光の当たる角度により、さまざまな写像をそれぞれの情報世界に投射することとなる。それが、知識宇宙で一つの実像が、情報宇宙では複数存在するという理屈。
誤訳から、あらたなメソッドを生み出せたことにより、結局この世には間違いなど存在しないことを再認識。

写真:夜、何年かぶりかにギターの弦を切る。ステージでも練習でも、ほんとに弦を切らなくなった。あんまり切れるもんだから、昔はミディアム弦とヘビー弦の混合を使っていた。今は細いライト弦。それなのにエッジの効いたパワフルな音が出せていることが、ギターから伝わって来る共鳴振動の大きさでわかるのだ。
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知的なゲーム

2017/2/3 金曜日

終日あれこれ。

夕方より、広島ホームテレビにて「あっぱれ!熟年ファイターズ」ナレーション収録。

夜、有料で契約している某コーチング系講座を視聴。
ワークショップのテーマは「JASRAC」だった(笑)。
デリケートすぎる内容ゆえ、詳しく書けないが、講師の分析法も非常にためになった。
彼によると「一般が入手可能な公に発表されている資料を上手に読み解くことで、かなりのことが推論可能」であり、「CIAなどの情報機関も同じで、その割合は95%」だそう。一次情報を重要視してきた僕には新鮮。
その手法の一例。
PCで「ジャスラック 情報公開」で検索し、「情報公開」をクリック。
すると、ズラリとpdfファイルが並ぶ。
「2015年度決算書」の「信託会計」「一般会計」と2つあるうち(なんで2つある?笑)「一般会計」の「貸借対照表」を開く。
ここの「固定資産」の「退職給付引当資産」の額に注目。
なんと、、、6,847,388,368円だ。
現預金20億に対し、退職金が3倍以上の約68億円。
この異常性から「退職金を確保し与えるための組織」であると推測できる。
では、誰に与える「退職金」か。
ヒントは先の早稲田大学の騒動。
噂通り、これがこの組織の、そもそもの存在理由だろう。

さらに、同じく「情報公開」の「2015年度事業報告書」のp23を読めば、昨年春の時点でJASRACが「TPPで儲かる」と期待を寄せていることもうかがえる。
トランプさんの大統領令でTPPがあっけなく葬られた今、あわてて目をつけたのが「音楽教室からの徴収開始」というわけだ。
この推論法、マーケティングにも応用したい。

写真:大きいPC画面でないと見えないけど、左上に上弦の三日月が写ってます。
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速読より熟読だ(6倍速はよろしい)

2017/2/2 木曜日

終日、諸々。

忘備録1。
執筆予定の本の構想(絵本プロジェクトとは別)が、形を成してきた。いきなり2冊は出せる。
良書とは再読に耐えるというか、なんども読み返したくなるもので、我が家の良書はすべてボロボロ状態。世に出れば、この2冊も多くの方の座右の書となるだろう。

忘備録2。
6倍速程度の速読ができるようになって思うのは、これから上のレベルの速読法は必要ないなと。
ハイエンドのスキャニング法やプレビュー法など、所詮は「すでに知っている情報」もしくは「現時点で関わりのある情報」しか、拾えないからだ。
インタビュー前の膨大な資料の読み込みなどでは、似たようなことを僕もやっていたが、所詮は間に合わせであり、読後の余韻の中で、新たな気づき同士が結びつき、未知の地平がふいに開けるというようなことは期待できん。
そんなもん知識とは呼ばないだろう。
学問とはファンタジーである。
知らない世界への扉を叩く行為だ。僕の中で今も燦然と光り輝く書物は、初見では「さっぱりわからん!」世界であった。迷い、首を傾げながら時に立ち止まり、あるいは引き返したりと文字のラビリンスを楽しむ熟読(6倍速も含む)は、速読に勝るのだ。

写真:分析哲学を学ぶ上で避けて通れない一冊。
年明けから、この分野の世界最高レベルの某教授の講義を聞いてから読むと、かなり理解が深まる。
けれど、タイトルが「名指し」となっているように、誤訳が多く(「naming」は「名付け」であり、「名指し」じゃないでしょう)、日本ではこの分野がまるで知られていないのは確か。分析哲学を勉強すれば、抽象思考が強化され、必然的にIQは高まる。この本も人工知能研究の黎明期に徹底的に活用されたそうだし、これがなければハリウッドのSF映画も何本かは生まれなかったろう。
写真

昨日の自分を乗り越えるための朝行

2017/2/1 水曜日

「1月は往ぬる」とは言うものの、僕には早いなぁとは全然思えない。ひたすらに濃く深くスリリングな一カ月。それだけ毎日意識して生きてるということ。

忘備録。
日課の朝行メニュー。
*振動気功or倍音声明(1日おき交互に20分ずつ実施)。
*西式腹背運動/20分。
*西式金魚運動/2分(腹背運動を20分もやれば必要ない気もするのでやったりやらなかったり)。
*西式毛管運動/3分、2分、1分の計3セット。
*西式合掌合蹠運動の改良型(クンダリーニヨガのファイヤーブレスを組み込んだオリジナル)/50回。
*長友式バックブリッジほか廣原式ノーモーション筋トレを数種/各1分
*クンダリーニヨガ・ファイヤーブレス3種/各1分
*オリジナルのうつ伏せ金魚運動、名付けて「ウナギ運動」/1分30秒
*ヨガ「コブラのポーズ」/3セット
*ヨガ「バッタのポーズ」/3セット
*開脚ストレッチ数種

、、、という具合。午後はもちろん別メニューだ。
変更箇所としては、1年半前から日課にした腹背運動が、ついに20分の大台に。当道場の女性門下生が「20分やってます」というのを聞き、負けちゃおれんと僕も5分延長(笑)。
また、改良型とオリジナルが1つずつ加わったのと、ヨガのアーサナの中で最も重要な「バッタのポーズ」も新メニューに。
それと、心体育道黒帯の中では、体が硬いほうだったことがどうにも気に入らず、昨年11月から真面目に取り組んだ開脚ストレッチの成果もすでに出ており、完全180度までもう少しである。
今後も鉄板エクササイズの西式を基本とし、適宜、状況や目指す目標に向け、メニューを変更あるいは改良する所存。
探究心のハンパないレベルが自分の分身のように思えてならない岸辺露伴もこう言っている。
「この世で最も難しいことは、自分を乗り越えることさ」
写真 (1)

楽しい学問

2017/1/31 火曜日

終日プランニング。

夕方、セガレが某国立大付属中学試験に合格したとの連絡あり、安堵す。
コンペとか審査とか、自分がチャレンジする件に関しては、常に「根拠なき自信」が漲っておるゆえ、まったく動じないどころか楽しむ私であるが、身内のそれは、心穏やかではいられないもんだなと(‘~`;)
さて、年明けから分析哲学を勉強しており、天才哲学者クリプキの「nameing(名付け行為)」の理論を、僕は10年近く前、ある親友の死によって発見していたことがわかった。
それを僕は論文を書かないかわりに「春は流れて」という曲にまとめたのだった。
僕の頭脳はたまにいいセンいってるなと思うし、オタマも言ってる通り、フツーに勉強する気のある子供だったらトップレベルの大学くらい軽く行ってたかもしれず。それはまぁ、学問が面白いとわからせてくれる教師との出会いがなかったこともある。もちろん後悔はない。
セガレは今、勉強がなかなか楽しいようだ。僕らの頃と違い、これからは日本もカナダ発祥の「ICEモデル」など「主体的学び」の学習方法へと大きくシフトする。
真の学問は喜びをもたらす。セガレにも思いっきり学んで欲しいと思う。

写真:夜、早速、合格手続き。セガレはぐっと身長が伸びたのは事実だが、この写真では「背伸び」をしております(笑)。
写真 7
プロフィール

三代目春駒/小林カズヒコ

Author:三代目春駒/小林カズヒコ
マーケティングコンサル、童話作家、声優、ミュージシャン、武術師範(心体育道小林道場師範)など、多方面のトップで活躍するハイブリッド系パフォーマー。能の謡(うたい)を京都在住の観世流シテ方能楽師、杉浦豊彦先生に師事。ちなみに「春駒」とは、芸者として博多で活躍していた祖母「春駒」の芸号である。2019年末、悪性リンパ腫のステージ4と診断され、半年間の抗がん剤投与を経て翌年5月に寛解。

西瀬戸メディアラボHP
http://www.nishisetomedia.jp/

三代目春駒オフィシャルHP
http://www.harukomania.com/

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